外来受付時間

午前8:30~11:30

午後13:30~16:30

面会時間
感染対策のため入院患者さんへの面会を制限しています。
休診日
土・日・祝日・年末年始(12/30~1/3)
※2024年は12月30日も外来診療いたします。
※婦人科(予約のみ)と産科は、土曜日の午前中(祝日・年末年始を除く)も診療を行っています。

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生殖医療技術科

所属長挨拶

体外受精センターは産婦人科医師、看護師、胚培養士、臨床検査技師、助手など多職種から成り立っています。その中で胚培養士は精子と卵子の専門家としてチームの中心として働きます。不妊治療を成功させるためには胚培養士の技能がとても重要です。胚培養士には日々のトレーニングと日進月歩で進歩する知識・技術の習得が欠かせません。「赤ちゃんを抱っこしたい」という患者さんの夢を叶えるため、私たちは最高の技術を提供できるよう努めています。

業務内容

体外受精・顕微授精

運動精子が十分ある場合、体外受精(cIVF)を行います。精子が少ない場合や凍結保存された精子では顕微授精(ICSI)を行います。

当院ではPIEZO-ICSI法を採用しています。従来法に比べて、卵子に対してより優しく確実に受精させることができます。

胚培養

採卵により取り出された卵子・胚は培養液中で最大7日間培養器(インキュベーター)で発育させます。培養器内は温度やガス濃度が常に一定に維持され、母体環境を最大限に再現して卵子・胚の成長を促します。当院が使用している培養器は患者様の個別管理ができる独立型で、卵子・胚の取り違い防止にも一役買っています。

胚凍結

胚を-196℃の液体窒素タンク内で凍結保存します。妊娠に至らなかった場合や、2人目、3人目の子供が欲しいときなどに、凍結胚を融解し移植します。保存期間が長期間に及んでも胚の生命力を保持することができます。

アシステッドハッチング(AHA)

透明帯(卵子の殻)をレーザーで人為的に破ってハッチング(孵化)を促します。手技による胚へのダメージはなく、とても安全に行われます。透明帯が硬化した凍結胚に有効です。左写真はAHA直後の様子、右写真はAHA後18時間培養して胚がハッチングした様子です。

徹底したダブルチェック

全ての作業行程を常に二人一組で行い、精子や卵子の取り違え防止に取り組んでいます。1回の体外受精でダブルチェックを25回以上行い、それを詳細に記録しています。

スタッフ構成

職種/人数
胚培養士(常勤)/女性3名
平均年齢
29歳(25歳~32歳)
出身校
岡山大学、北里大学、岡山理科大学
職種/常勤換算人数
その他職種(常勤・非常勤)/2名
2024年4月1日現在

学術業績

学会

発表日 学会名/タイトル/発表者
2023/11/9-10 第68回日本生殖医学会学術講演会・総会
蛍光ローションを用いたマウスピースピペッティングの交差汚染の可視化

○遠藤雄史,本山洋明

2022/9/16 Mongolian international hybrid conference 2022
Good practices for sperm cryopreservation according to the WHO manual 6 edition.

○Yuji Endo

2022/1/22 ASPIRE Webiner
ASPIRE Certification course for WHO Laboratory Manual for the Examination and Processing of Human Semen, 6th Edition; Chapter  6: Cropreservation of spermatozoa.

○Yuji Endo

2020/10/17-21 ASRM 2020 Virtural Congress
Effect of laser-assisted hatching on clinical and neonatal outcomes in patients undergoing single vitrified-warmed blastocyst transfers

○Endo Y,Fujii Y,Mitsuhata S,Hayashi M,Motoyama H

2020/7/5-8 ESHRE Virtual 36th Annual Meeting
Novel Technologies for Single-Sperm Vitrification with Cryotop and Cell Sleeper: A Follow-Up Study

○Endo Y,Fujii Y,Mitsuhata S,Hayashi M,Motoyama H

2020/7/5-8 ESHRE Virtual 36th Annual Meeting
Effect of different equilibration times on clinical and neonatal outcomes in human blastocyst vitrification

○Mitsuhata S,Endo Y,Fujii Y,Hayashi M,Motoyama H

2020/1/11-12 第25回日本臨床エンブリオロジスト学会
凍結胚盤胞の移植時に透明帯は必要ない

○林桃子,遠藤雄史,藤井好孝,光畑慎吾,本山洋明

2019/11/7-8 第65回日本生殖医学会
レーザーアシステッドハッチングを用いた透明帯オープン法は凍結胚盤胞移植の臨床妊娠率および生産率を向上させる

○遠藤雄史,藤井好孝,光畑慎吾,林桃子,本山洋明

2019/10/23 Mongolian International Conference
Novel technique for single sperm vitrification and clinical outcomes.

○Endo Y

2019/5/25-26 第60回日本卵子学会
ARTラボラトリー内の凍結保存タンクの清掃

○遠藤雄史,藤井好孝,光畑慎吾,林桃子,本山洋明

2019/4/11-14 IFFS 2019 World Congress
Cleaning of the liquid nitrogen storage tank in ART laboratory.

○Endo Y,Fujii Y,Mitsuhata S,Hayashi M,Motoyama H

2019/4/11-14 IFFS 2019 World Congress
The effect of simple artificial shrinkage prior to vitrification on clinical and neonatal outcomes.

○Mitsuhata S,Endo Y,Fujii Y,Hayashi M,Motoyama H

2018/9/6-7 第64回日本生殖医学会
国際的指標を用いたPiezo-ICSI法の評価

○遠藤雄史,藤井好孝,光畑慎吾,林桃子,本山洋明

論文

論文掲載誌/タイトル/著者
2022 Cryobiology

巻:108(78-81)

Clinical and neonatal outcomes of individually vitrified human sperm with Cryotop and Cell Sleeper.

○Endo Y,Fujii Y,Motoyama H

2021 Reprodutive Medicine and Biology

巻:20(182-189)

Laser-assisted hatching on clinical and neonatal outcomes in patients undergoing single vitrified Blastocyst transfer: A propensity score-matched study

○Endo Y,Mitsuhata S,Hayashi M,Fujii Y,Motoyama H

2021 日本受精着床学会雑誌

巻:38(93-98)

泡ならびに疑似胚の挙動に関する予備的研究:融解操作の模擬実験

○藤井好孝,遠藤雄史,光畑慎吾,林桃子,本山洋明

2020 Reprodutive Medicine and Biology

巻:19(270-276)

Effect of equilibration time on clinical and neonatal outcomes in human blastocysts vitrification

○Mitsuhata S,Fujii Y,Hayashi M,Motoyama H,Endo Y

2020 Reprodutive Medicine and Biology

巻:19(198-205)

Evaluation of the effect of piezo-intracytoplasmic sperm injection on the laboratory, clinical, and neonatal outcomes

○Fujii Y,Endo Y,Mitsuhata S,Hayashi M,Motoyama H

2019 Reprodutive Medicine and Biology

巻:18(284-289)

Effect on clinical and neonatal outcomes of blastocelic microsuction prior to vitrification.

○Mitsuhata S,Endo Y,Fujii Y,Hayashi M,Motoyama H