午前8:30~11:30
午後13:30~16:30
近年、手術は内視鏡を使用した低侵襲手術が多くなってきたため、従来の開腹手術(おなかを大きく切る手術)などと比較すると、術後の痛みは格段に減ってきています。しかし、それに甘んじて“痛くなったら鎮痛剤を使用する”方法では薬が効いてくるまでの間は痛いままになってしまいます。
そこで当科では内視鏡手術でも積極的に“持続硬膜外麻酔(背骨の隙間に麻酔薬を少しずつ注入する方法)”を使用することにより、痛みが少なくなってくるまでの間を鎮痛できるようにしています。
“背中からの麻酔は痛いのでは?”と思われる方も多いとは思いますが、最初の局所麻酔の時に少し痛みがあるだけで、“点滴より痛くなかった”と患者さんには好評をいただいています。
“無痛分娩”の硬膜外麻酔も当院では専門医資格を持った麻酔科医が担当しております。
また、最新の麻酔器や生体モニターを使用し、安全な術中・術後管理ができるよう心掛けています。
【術式による麻酔法の選択について】
・開胸、開腹、胸腔鏡、腹腔鏡、人工関節手術 ⇒硬膜外麻酔併用全身麻酔
・体表面の手術(乳腺、ヘルニア、脂肪腫等)⇒全身麻酔
・帝王切開 ⇒硬膜外麻酔併用脊髄くも膜下麻酔
・下肢の手術、経尿道手術 ⇒(硬膜外麻酔併用)脊髄くも膜下麻酔
患者さんの全身状態や飲んでいる薬によっては上記以外の方法をとることもあります。
(単位:件)
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
全身麻酔 | 1,056 | 1,183 | 1,285 |
全身麻酔+脊椎・硬膜外 | 1,900 | 1,921 | 1,828 |
脊椎麻酔 | 429 | 430 | 391 |
脊椎麻酔+硬膜外 | 217 | 174 | 188 |
その他 | 198 | 262 | 282 |
合計 | 3,800 | 3,970 | 3,974 |